JIS Z 9096

(床面に設置する蓄光式の安全標識及び誘導ライン)

適合基準(概要)

1.りん光材料の昼間の色

JIS Z 9103の6.に規定する蛍光材料の測定方法により行い、表1に示す色度座標の範囲に適合しなければならない。

表1 色度座標の範囲

 

色度座標の範囲
黄みの白 0.310 0.340 0.310 0.480 0.420 0.480 0.340 0.370
0.350 0.360 0.305 0.315 0.295 0.325 0.340 0.370

2.耐候性

サンシャインカーボンアーク灯式促進耐候性試験で屋内200時間、屋外1,000時間、またはサンシャインカーボンアーク灯式デューサイクル促進耐候性試験で屋内80時間、屋外400時間、またはキセノンアーク灯式促進耐候性試験で屋内200時間、屋外1,000時間の照射を行い、目視検査で対照見本と比較し、構造材及びデザイン要素に、凹凸、剥がれ、割れ、ひび、破れ、チョーキング、ゆがみ、大きな傷、変退色などの目立つ変化があってはならない。また、この試験後にりん光輝度の測定を行い、表2の分類いずれか一つに該当しなければならない。

表2 最低りん光輝度

分類 最低りん光輝度 (単位mcd/㎡)
2分後 10分後 20分後 30分後 60分後
JA 210 50 24 15 7
JB 440 105 50 31  15
JC 880 210 100 62 30
JD 1760 420 200 124 60

励起光条件:200lxで照射して励起時間20分

3.耐衝撃性

JIS A 6909の7.14により行い、JIS B 1501に規定する球形おもり(W2-500)を、高さ300mmから落下させる。衝撃位置は、中心部に1回、縁辺部の相対する位置に2回、中間的位置に2回の合計5回衝撃を与えて試験する。このとき、目視検査で対照見本と比較し、デザイン要素に使用上問題となるような変化があってはならない。

4.耐水性

JIS Z 9107の6.2.4の規定に従い、試験見本を20±5℃の蒸留水の中に24時間沈めた後、取り出して1時間常温に置いてから目視検査したとき、対照見本と比較し、構造材及びデザイン要素に、凹凸、剥がれ、割れ、ひび、破れ、チョーキング、ゆがみ、大きな傷、変退色などの目立つ変化があってはならない。また、この試験後にりん光輝度の測定を行い、表2の分類いずれか一つに該当しなければならない。

5.耐燃性

耐燃性指標を求めるためにKIS K 7201-1によって行う。そのとき、JIS A 5430で規定するけい酸カルシウム板(タイプ2の0.8FK)サイズ70×150×6mmに試験見本を、予め粘着剤が塗布されているものはその粘着剤を用い、粘着剤のない蓄光式の安全標識及び誘導ラインについては試験片支持具を用いて、けい酸カルシウム板(タイプ2の0.8FK)サイズ140×52×6mmに試験見本を取り付けた状態で所定の試験をしたとき、酸素指数が26以上でなければならない。

【対象品目】金属、ガラス、セラミックス以外の素材

6.耐湿性

試験見本を。温度40±2℃、相対湿度(98±2)%の雰囲気の中に48時間放置した後、目視検査したとき、対照見本と比較し、構造材及びデザイン要素に、凹凸、剥がれ、割れ、ひび、破れ、チョーキング、ゆがみ、大きな傷、変退色などの目立つ変化があってはならない。また、この試験後にりん光輝度の測定を行い、表2の分類いずれか一つに該当しなければならない。

7.耐ふ(拭)き取り性

JIS L 0849で規定する摩擦試験機Ⅰ型を用いて、摩擦試験を15秒間イソプロパノールに浸した非漂白綿布を用い、摩擦子に9Nの荷重を1秒間に1ふ(拭)きの条件で行った後、目視検査したとき、対照見本と比較し、構造材及びデザイン要素に、凹凸、剥がれ、割れ、ひび、破れ、チョーキング、ゆがみ、大きな傷、変退色などの目立つ変化があってはならない。また、この試験後にりん光輝度の測定を行い、表2の分類いずれか一つに該当しなければならない。

【対象品目】表面印刷がなされたもの

8.表面印刷の付着性

JIS K 5600-5.6によって行う。使用する接着テープは、幅25mm当たりの力が、(7±2)Nの剥離強さをもつものとする。試験した後、接着テープに付着する印刷部分があってはならない。

【対象品目】表面印刷がなされたもの

9.りん光材料のりん光輝度

周辺温度は23±2℃とし、相対湿度は(50±10)%とし、常用光源蛍光ランプD65を用い200lxの照度で20分間照射した後、消灯し60分後までのりん光輝度の測定を行い、表2の分類いずれか一つに該当しなければならない。

10.粘着力(粘着剤を用いる場合に適用)

JIS Z 0237の10.3の方法1を用いて行い、粘着強さを測定する。粘着強さについては受渡当事者間の協定による。

11.耐摩耗性

JIS A 1451によって回転円盤式の試験を1000回転行った後、目視検査で対照見本と比較し、デザイン要素ガハッキリと判別できなければならない。また、この試験後にりん光輝度の測定を行い、表2の分類いずれか一つに該当しなければならない。

ただし、壁面から200mm以内及び階段の壁面に設置する場合は、JIS H 8682-1によって研磨紙CP#320を用い、磨耗回数(ダブルストローク)を600回行った後、目視検査で対照見本と比較し、デザイン要素ガハッキリと判別できなければならない。また、この試験後にりん光輝度の測定を行い、表2の分類いずれか一つに該当しなければならない。

12.耐薬品性

12.1. 耐アルカリ性試験

(1.1)浸漬法(裏面が試験液で侵される可能性がない場合)

40±2℃のJIS K 8575に規定する水酸化カルシウムの飽和溶液に3/4の高さまで試験体をほぼ垂直にして浸漬し、3日経過した後、試験体を取り出し、直ちに水で洗浄し、3時間静置後、目視検査で対照見本と比較し、構造材及びデザイン要素に、凹凸、剥がれ、割れ、ひび、破れ、チョーキング、ゆがみ、大きな傷、変退色などの目立つ変化があってはならない。また、この試験後にりん光輝度の測定を行い、表2の分類いずれか一つに該当しなければならない。

(1.2)点滴法(裏面が試験液で侵される可能性がある場合)

試験面を上向きにして水平に置き、試験面の中央に水溜め用環の中にJIS K 8575に規定する水酸化カルシウムの飽和溶液を25c㎥入れ、ふたをして40±2℃で3日間経過した後、試験体を取り出し、直ちに水で洗浄し、3時間静置後、目視検査で対照見本と比較し、構造材及びデザイン要素に、凹凸、剥がれ、割れ、ひび、破れ、チョーキング、ゆがみ、大きな傷、変退色などの目立つ変化があってはならない。また、この試験後にりん光輝度の測定を行い、表2の分類いずれか一つに該当しなければならない。

12.2. 耐酸性試験

JIS A 1509-10で規定する塩酸溶液を用い、耐アルカリ性試験と同じ手順で試験液を変更して行ない、試験体を取り出し、直ちに水で洗浄し、3時間静置後、目視検査で対照見本と比較し、構造材及びデザイン要素に、凹凸、剥がれ、割れ、ひび、破れ、チョーキング、ゆがみ、大きな傷、変退色などの目立つ変化があってはならない。また、この試験後にりん光輝度の測定を行い、表2の分類いずれか一つに該当しなければならない。

13.曲げ強度試験

JIS A 1509-4によって行い、曲げ破壊荷重が1080N以上であるか、又は目視検査で対照見本と比較し、割れ及びひび割れがあってはならない。

【対象外品目】可とう性材料

14.すべり抵抗

JIS A 1454の7.9によって試験し、得られた数値を表示する。

15.凍結融解性

JIS A 5422の7.9耐凍結融解性試験を-20±3℃及び20±3℃で200サイクル行い、目視検査で対照見本と比較し、構造材及びデザイン要素に、凹凸、剥がれ、割れ、ひび、破れ、チョーキング、ゆがみ、大きな傷、変退色などの目立つ変化があってはならない。また、この試験後にりん光輝度の測定を行い、表2の分類いずれか一つに該当しなければならない。

16.耐汚染性

口紅及び墨汁、しょうゆ(日本農林規格)をそれぞれ水平に置いた試験面にスポイトで滴下し、汚染材料が直径30~40mmになるように付着させ、標準条件で24時間静置する。静置時間が過ぎた後、水で洗浄するか口紅はエタノールを含ませたガーゼで拭取り、試験後にりん光輝度の測定を行い、表2の分類いずれか一つに該当しなければならない。